お帰り

ほんとは家で出迎えて
そう言ってあげたいのだけど
その日が来るのはまだまだ先なのかな。
ごめんね。
せっかく我が家に転がり込んできてくれたのに、
ふた月一緒に暮らしたとたん入院。
本人自覚なかったけど
命も危ないと言われ
不安な思いさせてしまった。
それ以来も寂しい思いばかりだ。
知り合ってどのくらい経つっけ？
はっきりと付き合おうと言う取り決めもないまま、
こちらは転勤族で四年も東京を留守にした。
漸く一緒に暮らせたのに、ね。
ごめん。
早く戻って一緒に朝焼けや夕焼けを見たいよ、
我が家から。
もう少し辛抱してくれるかな。

今日は妹が名古屋から来たよ。
田舎のこと、どうしようかなぁ、なんて話し合った。
大きな家。
田、畑、山、土地。。。
バス路線が急激になくなっていく過疎の限界集落で
これから先どうやって
あの家を維持していけばいいのか。
「だからお兄ちゃんには生きてて欲しい。」
だからかい。。。（おいおい）

そのあと、同僚が来たよ。
日蓮宗の日蓮くん。
最終的には勧誘なんだけど、
のらりくらりかわして来たのも
そろそろ対決しないといかんかな。
とりあえずは
からだがもっと自由に動くようになってからね、
と引き延ばしたけど、
もしご住職の話を聞く機会があったら
まずは会社の仕事をそこそこ一人前にこなし、
後輩たちの手本となり
取引先に信用される
そういう人間にならないと
いかに人生論を語ろうが
誰も話をききませんよ
そう言ってやるつもり。

さあ、こっちは消灯時間だ。
長旅、つかれたよね。
早めにおやすみ。